2019年5月28日に、川崎市のカリタス学園小学校スクールバスのバス停で、50代の男がバス利用者らを殺傷する”通り魔事件”が起きました。
このような悲惨な事件を起こした犯人は、岩崎隆一容疑者と特定されましたが、一体、この人物が犯行に及んだ背景にはどのような生い立ちや両親の育て方が影響したのでしょうか?
今回は岩崎隆一容疑者の生い立ちや学生時代の性格が分かるニュース、そして犯行動機などの情報をまとめてみました。
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岩崎隆一容疑者の生い立ちは?
岩崎容疑者の生い立ちを箇条書きでまとめます。
- 幼い頃に両親が離婚、伯父夫婦に預けられる(ネグレクト)
- 同居していた伯父夫婦の実子はカリタス小出身者。(容疑者は他の公立小学校)
- 学生時代から怒りやすい暴れることが多かった
- 大人時代はほとんど引きこもり状態。たまに近所トラブルも
- 同居していた伯父夫婦とは、ほぼコミュニケーション”0”
それぞれを詳しく掘り下げていきます。
岩崎隆一容疑者の学生時代
現在、報道されているニュースの中で、岩崎隆一容疑者の学生時代の性格が分かる記事が複数あります。
事件を起こしたとみられる51歳の男の小学校と中学校の同級生によりますと、男は子どものころ、怒りやすい性格だったということです。そのため校内で頻繁に暴れて教師から指導を受けていたほか、同級生からもからかわれていたということです。
また、別の小学校の同級生は、男が小学校時代に友人を鉛筆で刺したことがあると聞いたということです。
いずれの同級生も男が中学校を卒業したあとの進学や生活の状況は知らないとしたうえで、当時の様子を振り返って「男が事件に関わったと聞いても特に驚きはなかった」と話していました。
「近寄りがたい(タイプ)。彼(岩崎容疑者)に鉛筆で手を刺されて、まだ芯が残っている友だちもいます」(岩崎容疑者の中学の同級生)
川崎の殺人事件の犯人の岩崎隆一。おれの父さんの小中学時代の同級生だったらしい。昔からやばかったそう。父さんに唾を何度もかけてきてたらしい。二度とおこらないでほしい#川崎殺傷事件
— ぱす太くん/Pasutakun (@PasutaYaki) 2019年5月28日
上記の記事によりますと、犯人である岩崎隆一容疑者は、非常に怒りやすい性格だったようです。
- 子供の頃、怒りやすい性格だった
- 校内で頻繁に暴れ、教師から指導を受けていた
- 同級生からもからかわれていた
- 小学校時代に友人を鉛筆で刺した(未だに芯が残るくらい強烈)
- 同級生「男が事件に関わったと聞いても特に驚きはなかった」
これらの証言で気になるのは、こんな凄惨な事件を起こしておいて、同級生が『特に驚きが無い』と証言していることです。
つまり岩崎隆一容疑者は、”事件を起こしてもおかしくないと思われる程の怒りやすい性格だった”ということになります。

そしてもう一つ気になるは、頻繁に暴れておきながら、同級生にからかわれる対象だったという所です。
普通、本当に手が付けられない暴れん坊(いわゆる不良や半グレ)は、周囲が一定の距離を置きたがるものです。
じゃないと、自分達に火の粉が掛かって厄介事に巻き込まれるからですね。
しかし、暴れておきながら、同時にからかわれる対象となると、それは可笑しい(失笑を買うような)レベルという風に見られていたはずです。
じゃないと、笑いやからかいの対象にはなりえないのです。
なので、岩崎隆一容疑者の場合は、暴力団のような力に訴えた暴力性というよりは、頭がおかしいレベルの暴力性と見るべきかと思います。
だから同級生からもからかわれる対象として見られていたのでしょう。

岩崎隆一容疑者の大人時代と近所づきあい
大人になってからの岩崎隆一容疑者はどんな様子だったのでしょうか?
近所の人の話では、学生時代と打って変わって、おとなしい性格の人に見えた模様です。
川崎市多摩区で小学校の児童ら19人を殺傷し、直後に包丁で自分の首を切り死亡した岩崎隆一容疑者(51)は、近所の人の目に「おとなしく真面目な性格」と映っていた。
近所の人によると、岩崎容疑者は同市麻生区の民家で数十年前から伯父夫婦と共に暮らし、定職にも就いていた。近隣では「りゅうちゃん」と呼ばれており、同容疑者を昔から知る住民は「最後に会った時は髪を短くしていた。絶対、容疑者なんですか」と驚いた様子だった。
- 大人時代はおとなしく真面目な性格
- 近隣では「りゅうちゃん」と呼ばれる
- 伯父夫婦と暮らし、定職にも就いている
このように、大人時代になると、別に事件を起こすような暴力性は欠片も見当たらなくなります。
しかも近所の人から「りゅうちゃん」なんて愛称で呼ばれるのですから、少なくとも暴力者や厄介者に対してはそんな愛称は付けないでしょう。
ということは、大人時代は暗かったかもしれませんが、暴力をふるっては無かったということですね。

では、何が岩崎隆一容疑者を犯行に至らしめたのでしょうか?もしかしたら両親の育て方の影響が大きいかもしれません。
岩崎隆一容疑者の両親は?
調べてみると、岩崎隆一容疑者の両親は、同容疑者が幼い頃に離婚していたようです。
その後、ずっと伯父夫婦の下で暮らしていたことから、本物の両親に甘えることも、厳しく躾られることもなく、ただただ精神が幼いまま大人になったと推測されます。
別の男性住民(55)によると、同容疑者は幼少期に両親が離婚。地元の公立小、中学校を卒業し、伯父夫婦の子どもと暮らしていた時期もあったという。
小田急線で登戸から3駅。小高い丘の上にある自宅は、警察関係者が出入りするものの、雨戸が固く閉ざされたまま。近所の人によると、病がちの老夫婦が住んでいるというが、実の親ではなく、岩崎容疑者にとって伯父、伯母にあたるという。


そう、ただ両親がいないだけで”ねじ曲がった考え”に行き着く理由とは考えにくいです。
それでも、大半の人はコンプレックスを抱えながらも立派に社会貢献して生活しているのです。
何か岩崎容疑者を犯行に至らしめた理由が何処かにあるはずです。
それには、少なからず伯父夫婦との関係性も影響していることは間違いないと思われます。
では、伯父夫婦との関係性はどうだったのでしょうか?
岩崎隆一容疑者と伯父夫婦との関係性
報道によると、岩崎容疑者と伯父夫婦との関係性は、コミュニケーションがまったくない状態だったと述べられています。
市健康福祉局の坂元昇さんによると、伯父夫婦は岩崎の状態について、「暴力をふるったり暴れたりすることはないが、コミュニケーションがまったくない」と話したという。岩崎は伯父夫婦と顔を合わせないように、台所を使う時間やお風呂に入る時間を分けるルールを作っていた。
(中略)
坂元さんは「(岩崎は)面倒をみてくれている人が老いていくという現実を見た時に、とてつもなく不安になったと思います。その不安が今回の事件に結びついたかどうかはわかりませんが」と話している。
更に、同居している伯父夫婦は老いて介護が必要な状態になっていました。
これでは、コミュニケーションが全くないとはいえ、伯父夫婦に依存して生活している岩崎容疑者は、今後の生活に不安を覚えても不思議ではありません。


岩崎容疑者は、犯行当時仕事をしていなかったので、経済的にも困窮するのは目に見えています。
それに大人になってからほとんど引きこもり状態で、50代になってから社会で働くというのは本人にはとてつもなく高いハードルに感じられたでしょう。
そうなると、否が応でも自分の今後に不安を覚えざるを得ません。
これが犯行のきっかけかどうか不明ですが、少なくとも本人が拭い切れない不安に感じたのは確かでしょう。
幼少時代から孤独だった
大人になってから、コミュニケーションが無いということは、幼少時代も伯父夫婦とは疎遠だったと推測されます。
週刊誌の取材記者が、容疑者自宅の電話をした記事が載っています。
確保されたのは、川崎市麻生区に住む51歳の岩崎隆一容疑者。神奈川県警が動機や背景の捜査を進めている中、本誌・週刊ポストが岩崎容疑者の自宅に電話すると、親族とみられる男性と接触することができた。記者が名乗った上で、容疑者の名前を告げて「そちらに(住んで)いるのか」と聞くと、「いるような、いないような」と回答した。以下、一問一答だ。
──そちらに警察から連絡などはありましたか。
「いま、おまわりさん来てるよ」
──そうでしたか。事件についてですが……。
「事件のことなんて何もわかりません」
──事件の前までも、岩崎容疑者は自宅にいたのでしょうか。
「ほとんどいないよ。いまはいない」
──一緒には暮らしていなかったんですか?
「暮らしているってものではないですね」
このあと、岩崎容疑者の生活状況について尋ねたが、電話は切られた。岩崎容疑者が死亡した中で、事件の動機や背景にどこまで迫れるか。捜査はこれから本格化する。
親族の男性からみて『暮らしているってものではない』と断言されるってことは、ほぼ容疑者と親族(伯父夫婦)の関わり合いが薄かったと判断できます。
それだけ孤独であり、人との関係から離れて暮らしていたと想像できますね。
ということは、幼少時代も仮親とはいえ、密接な関係は築けなかったのでしょう。
でなければ、こんな顔も見ない状態で一緒の家で暮らす状態が長く続くわけありません。

犯行動機は従兄のカリタス出身
岩崎容疑者とカリタスを結びつける重要な情報があります。
それは、同居していた伯父夫婦の実子がカリタス小に通っていたという事実。
実家には、ほかにも岩崎と同世代の男女が暮らしていたという。
「その2人は兄夫婦の実子ですよ。隆一から見たら、“兄妹”になるのでしょうか。あの家では彼だけが実の子ではなく、居心地はよくなかったのではないか。実はその“兄”が、子供の頃、カリタス小学校に通っていたという話ですよ」(前出・近隣住民)
恵まれない自分と、愛されて育てられた実子である兄。
それを見比べて、いつしか人には言えない恨みを募らせてきた、というのはありそうです。
岩崎隆一のプロフィール
通り魔の岩崎隆一(51)、同級生は「事件を起こしたと聞いても驚かなかった」 pic.twitter.com/XW2HqZeUeD
— netgeek (@netgeek_0915) 2019年5月28日
名前 | 岩崎隆一(いわさきりゅういち) |
年齢 | 51歳(1967年12月28日生まれ) |
あだ名 | へっこき(小学校時代)、りゅうちゃん(近隣住民) |
職業 | 無職(犯行当時) |
住所 | 神奈川県川崎市麻生区多摩美 |
服装(犯行当時) | 頭は刈り上げ、服装は黒の半袖Tシャツでジーパン |
犯行容疑 | カリタス学園の小学生ら18人を加害して逮捕 |
岩崎容疑者の自宅住所は?
岩崎容疑者の自宅住所については、下記記事にて特定していますので、よかったら参考にしてください。
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犯行時は、自宅から現場まで直行しており、私立カリタス小を狙ったと強く裏付けています。
それだけカリタス小に対して只ならぬ思いを募らせていたと分かります。
まとめ
岩崎容疑者の学生時代の性格や、大人時代の評判を調査してきましたが、特筆すべき点は周囲の見る目が学生時代と大人とで違う点です。
学生時代は暴れて近寄りがたい存在だったのに対し、一転して大人時代は”大人しい性格”で近所づきあいしていました。
本人も大人になるにつれ、社会の”大人という枠”に無理矢理収まろうとしたのか?それとも”人生に悲観した”のか分かりませんが、いずれにしろここまで評判が変わると、何か自分の中で強烈な感情をずっと抑え込んでいたように思われます。
それが事件となって、爆発するように周囲に巻き散らした”可能性も有りますね。
そして、事件の遠因として、ネグレクト(育児放棄)が一因であったことは間違いないと思われます。
幼児期に両親が離婚し、且つ預けられた伯父夫婦とも疎遠であり、心の内を話す人物、感情を思いっきりぶつける相手がいなくて、ずっと1人閉じこもっていた状態だったと思われます。
ネグレクトが即犯罪者に結び付くわけではありませんが、いつの間にか心の重荷、負担になっていたのは確かなはずです。
そして、伯父夫婦との家庭環境が逆に不遇さをより際立たせてしまい、遂にはカリタス小を狙った原因になったのでしょう。
犯人に決して同情はしないですが、このような犯人は、何も突然宇宙からやってきたわけではなく、癌と同じように社会の一部です。
事件の背景、特に犯人の生活像や生い立ちを知ることは、自分達を顧みる事でもあるのだと思います。
こういう事件を見ていくと、凄惨な事件を起こす人物というのは、一貫して両親の育て方の影響が最も強いと実感します。
かの千葉県野田市の栗原心愛ちゃんを虐待死させた父親も、幼児期に両親のDVを見て育ったことから、自らも虐待を繰り返すことが当たり前になってしまったという専門家の意見もあります。
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