ふるさと納税は、限度額内であれば全額控除されますが、本当に全額控除されたのか不安になりますよね。
そこで、実際、ふるさと納税を行った後の、控除された金額を確認してみましょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
控除される金額の内訳
控除される金額の内訳は、下記3つの項目から成り立っています。
①所得税寄附金控除=(寄附金-2,000)×所得税率×復興税率
②住民税基本控除分=(寄附金-2,000)×10%
③住民税特例控除分=(寄附金-2,000)×{100%-基本分10%-(所得税率×復興税率)}
①+②+③=(寄附金-2,000)×100%
実際の計算(実例ver)
実際、計算する際は、限度額と同じように速算表を用いると便利です。
もし、課税所得が分からない場合は、下記記事にて確認方法を載せていますので参照して見て下さい。
-
正確で分かり易い 住民税の計算方法
住民税って何でこんなに高いんだろうって思ったことありませんか? 確かに高いんですが、ちゃんと課税所得の1割が住民税と決ま ...
続きを見る
では、所得税率10%で、55000円の寄付金を実施した場合の、実際の控除額内訳を見てみましょう。
①所得税寄附金控除=(55,000-2,000)×10.21=5,400円
※100円未満は切捨て
②住民税基本控除分=(55,000-2,000)×10%=5,300円
③住民税特例控除分=(55,000-2,000)×79.790%=42,289円(③')≒42,300円
※100円未満は切上げ
①+②+③=(55,000-2,000)×100%=53,000円
そして、この中から住民税明細表に記載されているのは、基本控除分②と住民税控除分(切上げ前)③'の値を合計した値に、市民税と県民税の税金割合を掛けた結果が記載されています。
※市民税(6割)と県民税(4割)
住民税控除分=住民税基本控除分②+住民税特例控除分(切上げ前)③'
=5,300円+42,289円
=47,589円
市区町村民税=47,589円×0.6=28,554円
都道府県民税=47,589円×0.4=19,036円
明細表の確認
最後に、自分の明細表と見比べてみます。
寄付金税額控除額は、住民税明細表に記載されていますので、自分のを確認してみて下さい。
※住民税明細表は、毎年6月に各市町村から送付されてきます。
計算結果と明細表の金額が一致したため、全額控除されていることが確認できました。
いかがでしたでしょうか?
実際の計算結果と、記載されている金額が一致していれば、全額控除されています。
自分の納税額が100%減税されたか確認することで、安心して次の年も納税を行えることも大事ですね。