千葉県野田市で小4女児の栗原心愛ちゃんが殺された件で、父親だけでなく母親の栗原なぎさ容疑者も逮捕されました。
一体、暴行を加えたわけではないのに、何故逮捕されたのでしょうか?
どんな形で心愛ちゃんへの虐待に関わっていたのでしょうか?
今回は、母親の栗原なぎさ容疑者の心愛ちゃんへの虐待内容、そして勇一朗容疑者から受けていたとされるDVについて調べてみました。
スポンサーリンク
事件の概要
まず事件の概要からおさらいします。
メモ
事件内容:1月24日野田市の自宅にて栗原心愛ちゃん(当時10)が、父親の勇一郎容疑者から暴行(首付近をわしづかみ、冷水のシャワーなど)を受けた後に亡くなった。
この事件において、父親だけでなく、母親も容疑者として逮捕されています。
暴行を加えたのは父親だったのですが、何故母親も逮捕されたのでしょうか?
当時、自宅には、心愛さんの妹を含めて4人がいた。
そのうちの1人が、母親のなぎさ容疑者。
勇一郎容疑者の暴行を止めなかったとして、同じ傷害の容疑で逮捕された。
警察は、母親であれば、誰かに助けを求めたり、通報するなどの行為があって当然などとしたうえで、「ほかにも能動的な加担行為がある」としている。
司法解剖の結果、心愛さんの胃には、内容物がほとんど残っておらず、十分な食事を与えられていなかったことが新たにわかった。
引用;FNN
報道によると、以下の行為が加担容疑として挙がっています。
- 外出を禁止
- 十分な食事を与えていない
- 父親の暴行を黙認
母親としては、本来子供を守るべきなのに、これはほぼ犯罪に加担したと同じ行為ですね。
世の中に家庭内暴力を受ける母親や子供は数多くいるかもしれませんが、総じて皆、家を出たり、犯行したり、逃げたり、助けを求めたり、何らかの形で子供の命を守ってきています。
そう、母親にも逃げる選択肢はいくらでもあったはずです。
ですが、そうしなかった。もしくは加担せざるを得ない状況があったのか?
一体、栗原心愛ちゃんへの暴行を黙認した母親はどんな方だったのでしょうか?
容疑者のプロフィール
名前 | 栗原 なぎさ |
年齢 | 31歳 |
住所 | 千葉県野田市山崎1921-2 |
職業 | 無職 |
家族 | 夫・勇一郎(40)、心愛(10)、次女(1) |
出典;JNN
相関図を見ると、長女の心愛さんと次女は年が9つも離れていますので、連れ子かな?と思う場面もありますが、2人とも実子です。
この家族、父親の勇一郎容疑者は実の子を虐待死させてしまい、母親のなぎさ容疑者は、実の子を守れなかったのです。
とても信じられないですね、、自分の子が可愛くはないのでしょうか。。
被害者の情報
名前 | 栗原 心愛(くりはら みあ) |
年齢 | 10歳 |
住所 | 千葉県野田市山崎1921-2 |
身分 | 野田市立二ツ塚小学校4年生 |
非常に笑顔の可愛らしい、可愛い女の子ですね。
虐待当時、通っていた小学校は野田市立二ツ塚小学校ですが、学校での態度は非常に明るく積極的に発言する子だったそうです。
服もしわなどなく、周りからはとても虐待を受けていたとは思えなかったそうです。
しかし友達との会話などでは、「お母さんがいない時にお父さんから暴行を受ける」などと告白していたようです。
この小さな告白を、何故学校側や児童相談所は汲み取ってやれなかったのでしょうか。。
場所:野田市立二ツ塚小学校
夫からの妻へのDVはどうなっていた?
報道では、母親の渚容疑者も、夫である勇一郎容疑者からDVを受けていたことが判明しています。
栗原夫婦のDVや婚姻関係を整理してみます。
2009年頃 | 勇一郎容疑者となぎさ容疑者が結婚 |
2009年 | 心愛ちゃんが生まれる。なぎさ容疑者21歳頃 |
2009年9月 | 心愛ちゃんと母親のなぎさ容疑者は、沖縄の祖母(渚容疑者の実母)の実家に。勇一朗容疑者とは別居 |
2011年 | 勇一郎容疑者と離婚 |
2017年2月 | 勇一郎容疑者と再婚し、父宅に母子ともに引っ越し |
2017年6月中旬 | なぎさ容疑者は、低体重児の次女を出産 |
2017年6月月末 |
勇一郎容疑者がなぎさ容疑者に暴力。この頃から恐怖と暴力で支配か? なぎさ容疑者は体調不良で再入院 |
2017年7月 | 親族が糸満市に相談。
|
2017年8月 |
糸満市は2度、父と家庭訪問を2度調整。ともに直前でキャンセルされる。 父「家族で千葉へ行く」市側は一時帰省と捉える。 |
2017年8、9月 |
父子3人となぎさ容疑者の転出届が糸満市から出され、転入届は千葉県野田市に。 糸満市は野田市に引継ぎ。柏児相になぎさ容疑者が自ら「今もDVがある」と打ち明けていた。 |
こうして時系列にしてみると、なぎさ容疑者自身も夫の勇一朗容疑者から酷くDVを受けていた様子がうかがえます。
自身は、精神的苦痛のせいなのか、次女を低体重児の状態で出産することになり、出産直後からDVを受けていたことから、体調不良のため再入院を繰り返していました。
出産前後で体力的にも精神的にもデリケートな時期に、夫からのDVを受けては体調も崩れることは、容易に想像できます。
なぎさ容疑者は既にこの時、恐怖で縛られ、身動きが取れない状態になっていた可能性も考えられますね。
しかし、警察はなぎさ容疑者も、被害者であると同時に加害者とみなして逮捕に至っています。
その理由は何でしょうか?
母なぎさ容疑者も虐待に加担
母であるなぎさ容疑者は、勇一郎容疑者の暴行を止めなかった、もしくは止められなかったとして、同じ傷害の容疑で逮捕されました。
主な逮捕容疑は下記です。
- 周囲に助けを求めなかった
- 暴行時に通報を怠った
- 心愛ちゃんに満足な食事を与えなかった
司法解剖の結果、心愛さんの胃には、内容物がほとんど残っておらず、十分な食事を与えられていなかったことが新たにわかった。
引用:FNN
これは、沖縄に住んでいるときも同級生から同様の証言が得られています。
沖縄時代の同級生は「朝昼晩、決まった時間に食べていなくて、1日1食とか2食しか、食べてなかったと思う」と話した。
引用;FNN
もはやなぎさ容疑者、夫の勇一朗容疑者に恐怖で支配されており、何が正しいことなのか判断能力が低下していたのかもしれません。
警察でも、『事件当時、勇一郎容疑者からなぎさ容疑者への暴力はなくなっていたということで、DVによって暴行に加担せざるを得なかったのではないか』と見ています。
逮捕容疑に至った、食事も与えないというのは、虐待に加担した明らかな証拠であり、言い逃れはできません。
心愛ちゃんにとっては、両親ともに信用することができず、どれだけ心の内が寂しかったことでしょう。。
警察は事件当時、勇一郎容疑者からなぎさ容疑者への暴力はなくなっていたということで、DVによって暴行に加担せざるを得なかったのではないとみている。
なぎさ容疑者のコメント「夫の暴力を止められず反省している」
勇一朗容疑者と離婚していたころ、仲睦まじく手をつないで行事に参加している写真がありました。
しかし、可愛いはずの娘が、自身へのDV恐怖から身代わりの対象になってしまった。
これが本来の母親のあるべき姿なのでしょうか。。。一つ言えるのは、子供には罪はなかったはずです。
「娘が叱られていれば、自分が夫に何か言われたりせずに済むと思った。止めたくとも止められなかった」と供述している。
引用;プレジデントオンライン
出典;JNN
なぎさ容疑者、女児に虚偽のコメントや監禁を強要か
恐怖に支配されていたなぎさ容疑者は、すでに勇一朗容疑者の言いなりだったようで、心愛ちゃんへの食事だけでなく、外出禁止、更には教師や児相へ虚偽コメントを書くように強要していたとされています。
もはや心愛ちゃんを守るどろこではなく、一緒に追い詰める側に立っていたのです。

勇一郎容疑者が外出している際、なぎさ容疑者が携帯の無料通信アプリの「LINE」で心愛さんの様子を、勇一郎容疑者に逐一、報告していたことが新たに分かりました。また、なぎさ容疑者は「勇一郎容疑者に指示され、事件発覚までの1か月間、心愛さんを外出させなかった」と供述していることも新たに分かりました。
引用;JNN
父親が「お父さんにたたかれたのはうそです」などとする書面を心愛さんに書かせ、児童相談所に提示していたことが分かりました。
出典;JNN
このコメントを丸々信じたのでしょうか、児童相談所は、心愛さんを一端両親のもとへ戻すことになります。
もはや虚偽コメントが嘘か本当かなど、見分ける術はありません。
この時すでに、心愛ちゃんの悲痛な叫びは、誰にも受け取って貰えない状況に追い込まれていたのです。
頼りになるはずの母親にまで、夫側に付かれてしまったのですから。。
後述しますが、児童相談所も必死のアンケートを勇一朗容疑者に渡してしまうので、父親に勘付かれ、外部との接触すら避けられてしまったのです。
心愛ちゃんの悲痛の叫び アンケートが泣ける!
もはや両親が信用できない状態で、心愛ちゃんは必至に学校に助けを求めていました。
2017年11月6日に当時通っていた小学校でのアンケートで、以下のように答えています。
出典;朝日新聞デジタル
公開された当時のアンケートには、丁寧な字で切実に助けを求めているのがリアルにわかります。
心愛さんは自由記述欄に「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりされています。先生、どうにかできませんか」と記入。
出典;毎日新聞
このアンケートを受け、一時的には心愛ちゃんは保護されたのです。
しかし、その後の対応が大変まずかった。
なんとこの必死に書いたSOSアンケートを、本人である父親の勇一朗容疑者に渡してしまうのですから。
いくら父親であっても、暴力を振るっている当の本人に渡すということは、その後の行為が火を見るよりも明らかです。
もしかしたら、親だから渡すのは当然だという意見もあるかもしれません。
しかし、普通の父親ではないから、こうした問題が起きているのであって、児童相談所を名乗る限りはそこを見誤ってはいけません。
勿論、アンケートの冒頭には「ひみつをまもりますので、しょうじきにこたえてください」と書いてあります。
しかし、大人たちは秘密を守りませんでした。
そのせいで、更に暴行がエスカレートし、虚偽のコメントまで欠かされ、外出も禁止され、結果誰も救いの手を出せずに命を落としてしまいました。
不用意にアンケートを父親に渡した結果が、今回の事件が起こった原因です。
大人の勝手な都合に振り回され、結果的に命を落としてしまった、心愛ちゃん。残念でなりません。
世間の声





まとめ
母親であるなぎさ容疑者についてまとめてきましたが、いくら自分もDVを受けていたからと言って、守ってやれなかった、逃げださなかったのは容疑者と同等の罪です。
今回の事件に関して、母親のした行為は、とても心愛ちゃんを守る意思が感じられません。
もしかしたら社会の風潮やモラルの低下が、我が子への愛情すら失わせているのでしょうか。
亡くなられた心愛ちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。